
オリジナルノベルティとは?企業ブランディングを高める効果と制作方法を紹介
企業が販促活動やブランディングを行う上で、オリジナルノベルティは重要な役割を果たします。受け取った人の手元に残り、日常的に使用されることで、長期的な広告効果とブランドイメージの向上が期待できるノベルティ。本記事では、オリジナルノベルティの定義から制作プロセス、費用相場、成功事例まで、初めて導入を検討する担当者の方にもわかりやすく解説します。
目次[非表示]
- 1.オリジナルノベルティとは?
- 2.オリジナルノベルティのメリット
- 2.1.ブランド認知度・イメージの向上
- 2.2.顧客や取引先との関係強化
- 2.3.長期的な販促・PR効果
- 3.オリジナルノベルティの制作プロセス
- 3.1.コンセプト設計とターゲット設定
- 3.2.製造業者・制作会社の選定ポイント
- 3.2.1.取り扱いアイテムと対応ロット数の確認
- 3.2.2.企画提案力
- 3.2.3.デザイン対応力
- 3.2.4.サポート体制
- 3.2.5.コストとスケジュール
- 3.3.デザイン・素材・サンプルチェックの流れ
- 4.オリジナルノベルティの制作コストと相場
- 4.1.主なコスト項目
- 4.2.アイテム別の価格目安
- 4.2.1.価格帯別の特徴
- 4.3.コスト削減のためのポイント
- 5.オリジナルノベルティ制作の成功事例
オリジナルノベルティとは?
そもそも「オリジナルノベルティ」とは何を指すのでしょうか?ここでは、一般的なノベルティとの違いや、企業がこれを導入する具体的な目的に焦点を当てて解説します。
一般的なノベルティとの違い
ノベルティとは、企業が販促活動の一環として無料配布する記念品のことを指します。企業名やロゴ、商品名などを印刷したアイテムを配布することで、ブランドの認知度向上や宣伝効果を狙います。
オリジナルノベルティは、さらに一歩進んで、企業独自のデザインやコンセプトを反映させた特別なノベルティです。単に既製品にロゴを印刷するだけでなく、企業のブランドイメージや価値観を体現する形状やデザイン、素材選びにこだわることで、他社との差別化を図り、より深いブランディング効果を実現します。受け取った人に「この企業らしい」「センスが良い」と感じてもらえるアイテムこそが、オリジナルノベルティの真価です。
企業がオリジナルノベルティを導入する目的
企業がオリジナルノベルティを導入する主な目的は、ブランド認知度の向上と顧客との関係構築にあります。
まず、企業や商品の知名度を高めることが第一の目的です。日常的に使用される実用性の高いアイテムにロゴやメッセージを印刷することで、受け取った人が使用するたびに企業名を目にする機会が生まれ、自然な形で認知が定着します。
次に、新製品やサービスの宣伝ツールとしても活用されます。製品の特徴を反映したデザインのノベルティを配布することで、具体的な商品イメージを伝えることができます。
また、展示会やイベントでの見込み顧客獲得の接点作りとしても重要な役割を果たします。ノベルティをきっかけに会話が生まれ、商談へとつながる可能性が高まります。
さらに、取引先や既存顧客への感謝の気持ちを形にして伝えることで、良好な関係を維持・強化する目的もあります。
オリジナルノベルティのメリット

企業がオリジナルノベルティの制作に投資する最大の理由は、その多岐にわたるメリットにあります。特に、ブランディングと長期的な販促効果は計り知れません。
ブランド認知度・イメージの向上
オリジナルノベルティは、企業のブランド認知度を効果的に高めるツールです。受け取った人が日常的にノベルティを使用することで、企業名やロゴが繰り返し視界に入り、自然な形で記憶に定着します。
特にデザイン性の高いオリジナルノベルティは、「おしゃれ」「センスが良い」といったポジティブな印象を企業イメージに結びつけます。近年ではSNSでの拡散効果も期待でき、魅力的なノベルティは受け取った人が自発的にSNSに投稿することで、企業が意図していなかった層にまで認知が広がる可能性があります。
また、環境に配慮した素材を使用したエコノベルティや、社会貢献活動と連動したノベルティを配布することで、企業の社会的責任への取り組み姿勢を示すこともでき、企業イメージの向上につながります。
顧客や取引先との関係強化
オリジナルノベルティは、顧客や取引先との感情的なつながりを強化する効果があります。実用的で質の高いノベルティを受け取った人は、「便利で助かった」「良いものをもらえた」というポジティブな感情を抱き、それが企業への好感度向上に直結します。
特に記念日や周年行事などの特別なタイミングで配布するオリジナルノベルティは、企業からの感謝の気持ちを形にして伝える効果的な手段となります。受け取った人は企業に大切にされていると感じ、顧客ロイヤリティが向上します。
また、BtoBの場面では、取引先企業への贈答品として活用することで、ビジネス関係の維持・強化にも貢献します。他社にはない独自性のあるノベルティは、企業の個性や熱意を伝え、記憶に残りやすくなります。
長期的な販促・PR効果
オリジナルノベルティの最大の特徴は、長期的な販促・PR効果が期待できることです。テレビCMやWeb広告といったデジタル広告は一瞬で読み飛ばされることが多い一方、物理的なノベルティは受け取った人の手元に残り、継続的にブランドメッセージを伝え続けることができます。
特にカレンダーのように一年を通して使用されるアイテムや、文房具のように頻繁に使用されるアイテムは、長期間にわたって企業名やロゴが目に触れる機会を提供します。
また、実用性の高いノベルティは受け取った人だけでなく、その家族や同僚など周囲の人の目にも触れる機会が多く、一つのノベルティが複数の人に対して広告効果を発揮します。こうした波及効果により、配布した数以上の認知拡大が期待できるのです。
さらに、デザインや品質にこだわったオリジナルノベルティは、受け取った人が大切に保管し、長く使い続けてくれる可能性が高まります。
オリジナルノベルティの制作プロセス
理想的なオリジナルノベルティを実現するためには、計画的かつ段階的なプロセスが不可欠です。ここでは、企画の初期段階から納品までの具体的な流れを解説します。
コンセプト設計とターゲット設定
オリジナルノベルティ制作の第一歩は、明確なコンセプト設計とターゲット設定です。「なぜノベルティを作るのか」という目的を、ブランディングの視点から明確にすることが重要です。
まず、どのようなブランドイメージを持たれたいか、どのような価値観を伝えたいかを設定します。これがアイテム選びやデザインの軸となります。例えば、環境意識の高い企業であれば再生素材を使用したエコアイテム、先進性をアピールしたい企業であれば最新のトレンドを取り入れたアイテムを選ぶことで、企業の姿勢を効果的に伝えられます。
次に、ターゲットを具体的に設定します。配布対象者の年齢、性別、職業だけでなく、ライフスタイルや価値観まで考慮することで、「もらって嬉しい」と感じてもらえるアイテムを選定できます。
さらに、配布するシーンやタイミングも検討します。展示会での配布なのか、顧客への周年記念品なのかによって、最適なアイテムやサイズ、数量が変わってきます。
製造業者・制作会社の選定ポイント
オリジナルノベルティの品質と成功は、制作会社の選定に大きく左右されます。以下のポイントを確認して、自社のニーズに合った会社を選びましょう。
取り扱いアイテムと対応ロット数の確認
希望するアイテムを取り扱っているか、必要な数量に対応できるかを確認します。小ロット(数十個~)から大ロット(数千個~)まで、会社によって対応範囲が異なります。
企画提案力
ノベルティ制作の目的やターゲット、伝えたいブランドイメージを理解し、それを実現するための効果的なアイテムやデザインを具体的に提案してくれるかが重要です。過去のブランディング目的での制作事例も確認しましょう。
デザイン対応力
ブランドガイドラインを遵守しつつ、ロゴや色、素材感などを通じて「ブランドらしさ」を的確に表現できるか確認します。デザインデータの扱いや印刷・刻印の品質、修正への柔軟な対応力も重要です。
サポート体制
制作プロセス全体を通じて、専属のプランナーやスタッフが伴走支援してくれるかを確認します。初めてノベルティ制作を依頼する場合は、丁寧なサポート体制がある会社を選ぶと安心です。
コストとスケジュール
複数社から見積もりを取り、費用対効果を比較検討します。また、希望納期に対応できるか、短納期の場合の追加料金なども事前に確認しておきましょう。
デザイン・素材・サンプルチェックの流れ
制作会社を選定した後は、具体的な制作プロセスに入ります。
デザイン制作
まず、ノベルティのデザイン案を作成します。企業のロゴやブランドカラー、伝えたいメッセージをどのように配置するかを検討します。制作会社がデザインツールやテンプレートを提供している場合もあるため、活用すると効率的です。デザインが苦手な場合は、制作会社のデザインサービスを利用することも可能です。
素材・仕様の決定
アイテムの素材、サイズ、カラー、印刷方法(シルク印刷、フルカラー印刷、刺繍など)を決定します。環境配慮型の素材を選ぶ場合は、この段階で制作会社と相談しましょう。
サンプル確認
本発注の前に、必ずサンプルを請求して実物を確認します。複数の制作会社から見積もりを取っている場合は、各社のサンプルを比較することで、品質の違いを直接確認できます。色味、印刷の仕上がり、素材の質感など、細部まで確認し、イメージと違いがないか慎重にチェックします。
修正と本発注
サンプル確認で問題があれば、修正を依頼します。修正内容を確認した後、最終的なデザインと仕様を確定し、本発注を行います。
納品と検品
納品後は、品質に問題がないか全数または抜き取りで検品を行います。配布前に十分な時間的余裕を持って発注することで、万が一のトラブルにも対応できます。
オリジナルノベルティの制作コストと相場

制作コストはノベルティ導入の重要な決定要因の一つです。ここでは、費用の内訳、アイテムごとの価格目安、そして予算を抑えるための具体的なポイントを紹介します。
主なコスト項目
オリジナルノベルティの制作費用は、複数の要素で構成されています。主なコスト項目を理解することで、予算配分や費用削減のポイントが見えてきます。
アイテム本体の単価
ノベルティの本体価格です。選ぶアイテムの種類、素材、機能性によって大きく異なります。
印刷・加工費
企業ロゴや名前を印刷する費用です。印刷方法(シルク印刷、フルカラー印刷、刺繍、レーザー刻印など)や色数によって料金が変わります。1色刷りとフルカラーでは大きな価格差が生まれます。
版代・型代
シルク印刷などで使用する版や、立体成形に必要な型を作成する初期費用です。一度作成すれば、追加発注時には不要となる場合が多く、大量発注ほど1個あたりの負担が軽減されます。
デザイン料
オリジナルデザインを制作する場合の費用です。既存のロゴデータを使用する場合は不要なケースもありますが、新規デザインの場合は別途費用がかかります。デザインの複雑さや修正回数によって変動します。
配送費
完成したノベルティを指定の場所まで配送する費用です。数量や配送先によって変わります。
アイテム別の価格目安
オリジナルノベルティの価格は、アイテムによって大きく異なります。以下、主要なカテゴリー別の価格相場を紹介します。
※上記価格はあくまで目安であり、デザインや加工方法、発注数量によって変動します。
価格帯別の特徴
100円以下:ポケットティッシュ、簡易的なボールペン、ふせんなど。大量配布に適しており、コストパフォーマンスが高い。
100円~300円:タオル、トートバッグ、ノート、卓上カレンダーなど。実用性が高く、受け取った人に喜ばれやすい価格帯。
300円~1,000円:壁掛けカレンダー、機能性の高い文房具、品質の良いバッグなど。記念品や特別なギフトとして適している。
1,000円以上:プレミアムなノベルティ。周年記念や重要な取引先への贈答品として使用される。
コスト削減のためのポイント
オリジナルノベルティの制作費用を抑えるためには、いくつかの工夫が可能です。
発注数量の最適化
多くの制作会社では、発注数量が増えるほど1個あたりの単価が下がるボリュームディスカウントを採用しています。ただし、過剰発注は在庫リスクにつながるため、配布計画に基づいた適切な数量を見極めることが重要です。
印刷方法の選択
フルカラー印刷は魅力的ですが、費用が高くなります。ブランドカラーを効果的に使った1色~2色印刷でも、デザイン次第で十分な訴求力を持つノベルティを作成できます。
既製品の活用
完全オリジナルの型から作成するのではなく、既製品にロゴや名入れを施す方法を選ぶことで、型代を削減できます。既製品でも、選び方次第でブランドイメージに合ったアイテムを見つけられます。
早期発注
短納期での発注は追加料金が発生するケースが多いため、余裕を持ったスケジュールで発注することで追加費用を抑えられます。また、時間的余裕があれば複数社から見積もりを取り、比較検討することも可能になります。
複数社からの見積もり取得
同じ仕様でも制作会社によって価格が異なる場合があります。複数の制作会社から見積もりを取得し、価格だけでなくサービス内容も含めて総合的に比較検討しましょう。
デザインの簡素化
複雑なデザインや特殊加工は費用が高くなります。シンプルながらも印象的なデザインを心がけることで、コストを抑えつつ効果的なノベルティを作成できます。
オリジナルノベルティ制作の成功事例
実際に企業のブランディングを成功に導いた、オリジナルノベルティの具体的な成功事例をご紹介します。これらの事例から、企画のヒントや効果的な活用方法が見えてくるはずです。
事例1: 自社製品をモチーフにしたデザイン
ある衛生機器メーカーは、自社のトイレ製品「apricot」をモチーフにしたメモ帳を制作しました。製品カラーをイメージした4色アソートで、表紙には製品の特徴である流線形を箔押しで表現。シンプルながらも高級感があり、製品の美しさや清潔感を伝えることに成功しました。老若男女問わず使えるデザイン性の高さも評価され、受け取った人の満足度が高いノベルティとなりました。
事例2: 環境配慮型のエコノベルティ
環境問題への取り組みをアピールしたい企業が、再生素材を使用したエコバッグを制作しました。環境配慮型のノベルティは、企業の社会的責任への取り組み姿勢を効果的に伝えるツールとして注目されています。受け取った人からは「企業として環境保全に取り組んでいることが伝わる」「こういった活動をしている会社の商品なら安心」といった好意的な反応が得られ、企業イメージの向上に貢献しています。
事例3: ソフトウェア企業のユニークなノベルティ
あるソフトウェア企業は、企業ロゴをモチーフにしたハンガーを制作しました。もともとはデザイナーがプライベートで制作していた企画でしたが、SNSで話題を呼び、公式のノベルティとして採用されました。ユニークで実用性のあるアイデアが、製品やサービスの認知度を上げる好事例となりました。
事例4: BtoB向けプレミアムノベルティ
企業間取引を重視する企業が、取引先への周年記念品として高品質なレザー製PCケースを制作しました。企業のブランドカラーを採用し、さりげなくロゴを刻印することで、高級感とブランドイメージを両立させました。受け取った取引先からは「特別感がある」「大切に使いたい」という声が多数寄せられ、ビジネス関係の強化に成功しました。
これらの成功事例に共通するのは、ターゲットのニーズを深く理解し、企業のブランドイメージと一貫性のあるアイテムを選定していることです。単にロゴを入れるだけでなく、受け取った人が「この企業らしい」と感じられるような工夫が、オリジナルノベルティの成功につながっています。
オリジナルノベルティは、企業のブランディングや販促活動において、長期的な効果を発揮する重要なツールです。明確な目的設定、ターゲット理解、適切なアイテム選定、そして信頼できる制作会社との協力により、受け取った人の心に残るノベルティを作成できます。本記事を参考に、貴社のブランド価値を高めるオリジナルノベルティ制作を進めてみてはいかがでしょうか。
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